2013年01月13日

買うたった




新年早々風邪をひいてしまい、体調が最悪です。



ところで浮世絵展の売店コーナーで気になっていたこの本↓↓

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昭和四年刊の復刻版、8000円はちょっと高いのでいちおう表紙の写メだけ撮っておいたのだが、アマゾンで3000円だったのですかさずゲット!活字が古いけど読みやすい。和とじのような折り返しの頁なので手触りがよい。ヨメさんも売店で気になっていたらしいので、こりゃええ買い物したわ。






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2012年05月22日

訃報 邱永漢さん死去




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20年ぐらい前から邱永漢さんの本が好きで、料理の本、お金の本、小説、等々、ジャンルを問わずに古本屋で見つけるたびに買っていた。たぶん彼がお金の神様だった時代を知っているのは自分よりずっとずっと上の世代の人たちだと思うし、自分ぐらいが彼を知っている最後の世代だろうけど、日本人とは明らかに違うドライな考え方、オープンさ、合理性、たくましさ、などに少しぐらいは感化されたかもしれない。お金持ちにはなってないけど。ご冥福をお祈りします。





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2011年08月16日

本を読んでない



自分はいつでもどこでも本が読めて、複数同時進行も可能で、読むスピードが速い、のが特技なんですが、さいきんぜんぜん本を読むヒマがない。一冊読むのも一週間とか十日とかかかってしまう。


いま読んでるのはこれ↓↓文庫で何度も読んだけど、ハードカバーを買い直した。めちゃくちゃおもしろくて共感するけど、それでもあんまり進まない。


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どうでもいいけど、この和訳本、誤訳が多いんですよね〜。こっち↓↓も持ってるけど、とてもすらすらは読めんし。


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マイルスはホンマかっこいいわ…





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2010年02月19日

古本屋で掘り出し物


古本屋に行くと、ときどき匂いがして掘り出し物にぶつかる。もちろん安い古本屋。売るほうも買い取るほうも本の価値がわかっていないから、思わぬ価値のある本が安い値段で買えたりするのだ。今日はBOOKOFFでいいものを見つけた。

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この本は著者が亡くなっていて絶版なのだが、Amazonの古本屋ネットワークでは1マン以上の値がついている。これが1050円(笑)すばらしい。野性のカンで匂いのするほうを目指すと、わりとしょっちゅうこういう目に遭うんですよね〜〜。

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2010年01月04日

沢木耕太郎

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テレビなんかを見ていると近年はいろいろな商売人がいるようだが、それと違って「本物のクライマー」の実録は非常に共感でき、心に響く。

自分の見たところ、情熱を燃やし続けている本物のクライマーは必ず山で死ぬ。本物のクライマーは無謀なことはせず常に慎重だが、彼らが挑む難しい山では、どうしても避けられない危険がある一定の確率で必ず存在し、それはどんなにテクニックがあってどんなに慎重でも絶対に避けられない。本物のクライマーがいつまでも情熱を燃やし続けているかぎり、どんなに運が良くてもある確率でいつか必ず不可避の災難に遭うから、その時点で死ぬ。というか、本物のクライマーは、死ぬまで山に登ることを止めない。運良く生き延びていて、死ぬよりも先に情熱が消えれば、死なないで済むようだ。ただし最高に優れた技術を持つ場合には、その不可避の災難の閾値がいくぶん高くなるのかもしれない。山野井泰史さん妙子さんがギャチュンカンから生還した時と同じ状況におかれたとすると、ほとんどのクライマーは死ぬのではないかと思う。彼らだからこそ指と鼻を失ったぐらいで済んだのだろう。

ところで、この本を読んで非常に納得したのは、人間は脳がしっかり気力を保っているかぎりいくら寒い悪条件下で眠っても簡単には死なない、という箇所だ。自分は専門外でうまく説明できないが、運動の分野ではいろいろと研究が進み、疲労やパフォーマンスに関しては筋肉や心肺うんぬんよりも脳そのものが重要な役割を果たしているかも、みたいな話題があって、そのへんからすると非常に納得しやすい。寒い、ヤバい、これはダメだ、となって脳がパニックを起こしてしまうと、どうやら死んでしまうらしい。

さて、本物のクライマーといっても、彼らのやっていることなど大多数の人にとってはなんの意味もなく、なんの影響もないことかもしれない。はっきりいって、社会的には問題のあるスレスレの人ばかりだ。しかし、彼らのむき出しのギラギラの生きざまに、自分などはわけもわからず非常に共感してしまうのだ。ただし、自分には絶対に真似できない。

本人の書いた本もある↓↓

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いろいろ読んだけど、やはり心に響くのは森田勝さんの伝記↓↓と

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ハセツネさんの伝記↓↓ではなかろうか。

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2009年08月03日

ジパング再来 大恐慌に一人勝ちする日本

三橋貴明

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閑話休題、現在のマスコミは基本的に嘘「しか」流さないので、間違った情報を信用している残念な人も多いようですが、そのへん日本国の財政状況等、本当の所どうなのでしょうか。借金が多すぎて破綻しそうなのでしょうか、「子孫にツケ」をまわしている状態なのでしょうか(笑)要するにその手の話の本です。

自分がこの手の話題に興味を持ったのは十数年ほど前のことでした。当時リチャードクーさんか誰かの本を読んだのがきっかけだったような記憶があります。さて、この本の著者の三橋氏は、このあいだの記事に引用した「日本国家のバランスシート」という資料の載っているサイトを運営している人ですが、某所で世界各国の経済関係を的確に分析して発表しているその筋の有名人で、自分は3年ぐらい前からウォッチしています。その間、世界経済ではリアルタイムでさまざまな大きな問題が起こりましたが、そういったリアルタイムの出来事と、この著者を含むいろいろな分析や予測等を対照して、どのように事態が推移したか検証し、かなり勉強になりました。おかげで、嘘情報(ある意図を持った間違い情報)、バカ情報(流してる本人も理解していない間違い情報)、嵌め込み、等々だいぶ見分けがつくようになりました。インターネットでありとあらゆる情報にアクセスして検証できるので可能になったことですが、この面では大変いい時代に生きていると思います。この本は著者の解説としてはさほど目新しいものではありませんが、ここ数年に起こった出来事や日本の状況を理解するのに適したわかりやすい本だと思います。

自分も以前から、国の借金の話題とか自民党の景気対策を支持する話とか、民主党の政策なるものがいかにデタラメか、みたいな話をチョコチョコ書いていますが、あまり上手には書けません。しかし、この著者の解説は的確で非常にわかりやすいので、読めば目から鱗が何枚か落ちることと思います。日本のテレビ、新聞、解説員、社説子、その他、がいかにお粗末なバカ情報・嘘情報を垂れ流しているかということもよく理解できるようになるでしょう。知らず知らずのうちに、そういったインチキ情報が「元々の自分の考え」であるかのように勘違いしていく、洗脳されていく、これは本当に恐ろしいことですが、多くの「知性ある人々」も自覚なく毒されているようです。日本国の借金や将来のツケが心配な某君あたりにはとくに読んでほしいですね。

ネット発のヒーローともいうべきこの人の著書もさいきんでは徐々に話題になってきて、出版社の格も上がってとうとう講談社から出版されました。この本あたりだと本屋に行けば平積みになっている模様です。
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2009年01月19日

アースマラソン〜読書

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さいきん毎日ブログをチェックして現在地を気にしているのだが、寛平ちゃんアースマラソンじつに過酷な旅だと思う。後の行程から逆算するとどうしても出発がいまの時期になってしまうらしいが、冬の荒れた太平洋を渡るのは本当に大変のようだ。無事アメリカに着いても、ヨットで長時間過ごしたあとは筋力が衰えているだろうから毎日50キロ走るのには苦労するだろうし、ユーラシア大陸では危険な目に遭うこともあるのではないか。無事に生きて帰ってほしい。そんな感じで触発されて、といっても冒険するわけではなくむかし小中学校のころ夢中で読んだ本をまた読み返している。気力体力減退気味でトレーニングする方向に気持ちが向かっていないのでちょうどよい。

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47年前に堀江謙一さんがヨットで単独太平洋横断したのは当時日本人初、というか、どうしても許可が下りずに強行密出国だったらしいが、その準備段階から航海日記まで細かく記録してある。アースマラソンでは気象観測やGPS通信などしっかりしており、航海ルートをえらぶことができるため多少安全度が上がっている。しかし、自分は素人なのでよくわからないが、堀江謙一さんの当時は、機材から考えるととてつもなく大変な、まさに命の保証はない冒険である。大人になって読み返して改めてすごさを認識。

その後、童心に帰って読み返すシリーズは芋づる式に

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↓↓今ココ
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ロビンソンクルーソーはいま読み返すとぜんぜん子供向けではなく、大人になって得るものが多い本だ。ジュールヴェルヌでは海底二万里や十五少年〜(二年間の休暇)が有名だが、あまり知られていないと思われる神秘の島がじつはおもしろい。大デュマのモンテクリスト伯もフランスの歴史を少し知ってから読まないともったいない。深い内容の本でも子供のころに一度読んだきりで理解したつもりになっているかもしれない、というのはじつにもったいないことだ。

そんな感じで岩波文庫の棚の前をうろついていると、これも読み返さなければいけない気がしてきた…。

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2008年06月27日

Baseball Times


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こりゃ表紙見ただけで買うしかありませんね.

昭和50年のキヌガサとカープ坊やとコージですね.総力特集「さよなら広島市民球場」というわりにはちょこっとしか記事がなかったですけど.新しい球場は来春オープンに向けて,そろそろ天然芝の植え付けに入るところです.本格的に工事に入って半分弱,出来上がり状況も半分弱です.




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2008年04月08日

ロードバイクの科学

ふじいのりあき

080408.JPGこのあいだ本屋に寄ったときに,面白そうな本があったのでパラパラめくってみたところ,パワーや空気抵抗のことなどについてわかりやすくまとめてあった.項目的にとくに目新しいことはないけど,ひとつひとつの項目が「実用的」に突っ込んであり,また平易に解説してあってなかなか有益と思えたので買ってみた.よく見ると,この人の本は以前も買ったことがあったのだった.そのときはスノーボードの科学という本で,荷重の話などから実用的に突っ込んであったりして,理屈から入る人にはよさそうな本だったのだ.著者はホンダのエンジニアらしい.いわゆるオタク系のトレーニング本とは,同じ内容を扱っていても多少切り口が違っていたり,また「上手にチャリを操る法」的な部分はスノボの本にも通じていてなかなか参考になる.どちらかというとこの著者は,そっちのバランス系スポーツのほうが得意な人なのだろう.この手の話は,ひととおり理解していてもなかなか実践的に突っ込むところまではいかないから,けっこう役に立ちますよ.
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2007年03月28日

坂の上の雲

司馬遼太郎

つくばに引っ越してくるにあたり,部屋が狭くて持ってこれる本の量に限りがあるので,何度も読める本,まだ読んでない本,を中心に持ってきた。スペースの関係で文庫は便所の本棚に置いているのだが,この「うちの便所の本棚」は何度も読んできた本が中心になっており,なかなか優れていていろんな場面でかなりヒット率が高い。このあいだもなんとなく手にとって「坂の上の雲」を読み始めたのだが,読んでいるうちに,わりといまヒットな本のような気がしてきた。

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日本が明治維新から日露戦争に至るまでの数十年,世界における立場を築いていく過程のはなし。司馬遼太郎氏は自身に戦争末期の軍隊経験があったせいで昭和期の日本軍に対して厳しく,またその反動もあるわけで,「坂の上の雲」でもそういう方向の考えにしょっちゅう脱線するのが鬱陶しいが,わりとバランスはとれていると思う。彼の「高所からの視点」に対する批判もあるが,ぼくはそれらの批判が的を得ているとは思わない。要は自分でいろいろ考えるきっかけになればいいのだ。しばらく前までの日本人にはきちんとしたスジがあって,年寄りの意見にはそれなりに参考になる面があったと思う,しかし団塊世代以降が年寄りになりかけているいまどきでは,そんなものはぜんぜんアテにできないわけだ。そういったいまどきの環境下の日本人は,司馬遼太郎でも読んで自分でいろいろ考えてバランスをとるべきだと思う。
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2007年01月14日

朝日vs.産経ソウル発

黒田 勝弘,市川 速水

2ちゃんねるに圧力がかかっているらしい今日このごろである。ネット上の匿名掲示板にはたしかにさまざまな問題はあるが,新聞テレビがガンジガラメな日本社会において,これまで故意に落とされていた情報が補完されることによって,結果として世の中を間違いの少ない方向に持っていくメリットのほうがより大きいと思う。要は嘘やプロパガンダであってもありとあらゆる情報をゲットして,それらについて「こういう情報はだれが得するのか」「どういう裏があるのか」,耳に心地よいこと痛いこと,等々,みんなが深く考えることによって社会の成熟度も増すと思っている。

テレビは報道媒体としてはホントに終わっていて,新聞はまだマシだと思っているが,そんななか「朝日新書」からこんな本が出た。本屋に行けば積んである。1時間もかからず読めるしオススメ。

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この市川記者という人が朝日新聞の体質を完全に代表しているとはあまり思えなくて,朝日新書から出ているところも含めてちょっとエエカッコしようとし始めているように感じるが,朝日と産経を代表してお互いきちんと認め合って話をしていて,なかなか画期的なのではないか?世の中どんな主義主張が存在してもいいが,事実に基づいて,正しいことは正しい,間違ったことは間違いと認めなければいけない。主義主張で食っているんなら別だが(笑)そのへん受取り手はちゃんと判断しないといけない。
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2006年11月24日

関ヶ原の戦いの前後を読むなら

先日「そのとき歴史が動いた」で,真田昌幸,幸村親子の話をやっていた。戦国時代〜信長あたりの歴史もいいが,秀吉〜関ヶ原〜大坂の陣あたりにかけての歴史も非常におもしろい。登場人物もとにかく多い。ぼくの好みからいって,これまで司馬遼太郎を中心に読んできた。

「国盗り物語」から読んでもいいが,まずは「新史太閤記(上・下)」から読んでいくのがいい。関ヶ原以降の登場人物が活躍しはじめる。

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次はもちろん「関ヶ原(上・中・下)」を読む。じつに「これが日本人」というしかない,優柔不断さやその場の雰囲気,わけの分からないなにかの力で物事が決まっていく。明治初期に日本陸軍の近代化のためにプロシアから呼ばれたメッケルは,関ヶ原の東西布陣図を見て西軍が必ず勝ったはずであるといったそうだ。しかし現実には,金吾の小早川秀秋の裏切りや石田三成の器量のなさ,薩摩の国を守るための島津軍独自の行動など,さまざまな要因で東軍が大勝利するわけである。

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ここで島津の国許の事情や,島津義弘のカッコよさを知っておくために,ちょっと脱線して「島津奔る(上・下)」を読むべきだ。この本はいま現在は「関ヶ原」からのパクリ疑惑を指摘されて絶版になってしまったらしいが,まだ容易に手に入るようだ。あと,作者の物事に対する見方が偏りすぎてちょっと鼻につくが,話の筋はおもしろいし薩摩島津のカッコよさには傷はついていない。

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関ヶ原以降も家康は徳川体制を固めるために着々と手を打つ。そして総仕上げは大坂冬の陣,夏の陣の「城塞(上・中・下)」を読む。

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これで家康は大仕事を終え,翌年死ぬ。自分の身内のことを考えてもそうだったが,人間の寿命というものは気力の有無でずいぶん変わってくるものだと思う。

さらにダメ押しとして,「真田太平記1〜12」で真田一族の物語も読んでおくべきだ。武田の時代から大坂の陣の後まで続く大長編だが,池波正太郎なのでお茶漬けのごとくサラサラと読める。父弟は徳川秀忠の邪魔をしたあと,大坂の陣まで打倒家康に執念を燃やす。兄はあくまで真田家の保全に尽くす。

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真田幸村のカッコよさに負けず劣らず,兄の真田信之も懐の深い人物だったようだ。そのあたりは池波正太郎の「獅子」まで読んでおいたほうがよい。

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2006年11月21日

靖国

坪内祐三

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靖国というと,なにかと左だの右だのいう問題になってくる。これに関しては,他の国の人間がゴチャゴチャ口を挟んでくる理由は単に彼らが文句をつける手段にしているだけだと思うので,神社や祀られる人に関する本質的な問題とは思わないのだが,ここではそんなことはどうでもよくて,これは「もともと靖国神社がどういう成り立ちなのか」ということについて書いてある本である。明治新政府になったときに靖国神社は招魂社という名前でスタートしたのがはじまりだが,当初はこの本の表紙の雰囲気に見てとれるような「都市における遊園地的なもの」としてできたものなのだ,ということがいろいろな絵や写真入りで紹介されている。

ぼくは神社マニアで,それは古代とのつながりを色濃く残している(新しくできた神社であっても)と感じるためなのだが,純粋に「風景の中に現れる異物」「わけの分からない気持ち悪さを感じるもの」として靖国神社の鳥居をみるのは神社マニアとしてとても楽しい,九段の坂の上に作るというセンスがすばらしい。この本はどんな人でも一度読んでみる価値があると思う。けっこうオススメ。
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2006年08月02日

陸奥爆沈

吉村昭

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7月31日に,作家の吉村昭氏が亡くなられた。彼の小説は,戦時中やせいぜい江戸時代までの,丁寧な取材による史実に基づいたものが多い。余計な描写はなく抑えて淡々と描写してあり,そのなかに筆者の思いが浮かび上がってくるような文章である。彼の本をぼくはけっこうたくさん読んでいて,以前高熱隧道を取り上げた。

さてこの戦艦陸奥の話だが,戦時中の昭和18年,周防大島沖の柱島付近に停泊中に突如として爆沈して,その事件を題材にしてある。爆沈27年後にひきあげられ,遺骨や遺品が回収された。周防大島には事件の起こったあたりの岸に陸奥記念館があり,遺品などが展示してある。このあたりにはよくロングライドで行っていた。

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戦艦陸奥といえば戦艦長門と同型で大和・武蔵・信濃級よりひと世代前では最大の戦艦であり,脳天気な余談ではあるが,ぼくが小さいころプラモデルといえば戦艦シリーズが大流行で,陸奥か長門を組み立てたことがある。大和や武蔵のバランスのよい美しさと違って,艦橋が少し前寄りについていたりしてアンバランスなところが妙にカッコよかった記憶がある。

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2006年06月01日

ダ・ヴィンチ・コード

ダン・ブラウン

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数年前ハードカバーで出たときにちょっと気になったが,どうせ文庫で出るだろうと思ってそのときは読まなかった。で,さいきん映画になるとかどうとかいうので,文庫を3冊買って期待して読んでみた。

のであるが,とても期待していたわりには,正直いってあまり…。ダンブラウン氏は暗号大好き少年なのだと思うが,筋立てが稚拙というかなんというか。いろいろと伏線が張ってあったり,技巧を凝らしているつもりなのはよーくわかるのだが,真犯人もすぐわかってしまうしちょっとお子様向けな感じで,「残っていく名作」という感じはしない。

そうはいっても,キリスト教からヨーロッパ史につながるテーマ自体はおもしろいと思う。我が母校がカトリック系であるが,ぼく自身は典型的日本人で家は浄土真宗だが無宗教で,強いていえば死んだじいちゃんとばあちゃんが守ってくれていると信じているぐらいなので,とくに抵抗もなく読める。

そうはいっても,まじめに読めば1冊2時間もかからないし,少しぐらい世界史の知識が豊かだとわりと楽しめるかも。
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2006年05月02日

不毛地帯

山崎豊子

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元大本営参謀の壱岐正なる人物が,11年間のシベリア抑留を経て45歳過ぎて商事会社に入社し,なにもわからないところから会社を引っ張る人物にまで上り詰める話。数々の「不毛さ」のなかに,主人公の,一本筋を通そうとする生き方が描かれる。

この本には,瀬島龍三氏と伊藤忠商事という実在のモデルがあり,現在94歳で御存命中の瀬島龍三氏にについては様々な見方があるらしく,今度ヒマがあったらいろいろ調べてみたい興味深い人物である。

で,とりあえずそんなことはどうでもよく,この本はもう何度も読んだのだが,現在のぼくにとって非常に読みたい心境になる本であったため,細々と読みかえしているところなのだ。まだ読んだことのない人は,ノンフィクションものよりもこちらの虚構の世界のほうを先に読むことをお勧めする。
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2006年03月11日

スイミングファステスト

Ernest W. Maglischo(著) 高橋繁浩,鈴木大地 (監訳)

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ぼくは何をするにしても,本でよく下調べする。何かをはじめようとした場合,その分野に関する本は可能なかぎり探して読み,いいものは少々無理をしてでもできるだけ手元においておくようにしたい。10年前にトライアスロンをはじめたときもそうで,およそ日本で読めそうなその分野の本は一度は目を通した。海外に出かけたときは,当然日本より豊富に本があるし情報も新しいため,貧乏なのでしんどいがめぼしい本があれば買い込んでくる。

とにかくそのトライアスロンをはじめたころ,図書館でスイミングファースターという1987年刊行の分厚い本を見つけてざーっと目を通した記憶があって,そのときはあまりまじめに読まなかったのだが気にはなっていた。この本の原著はSwimming Fasterという1982年刊行の本である。そもそも,アメリカで昔カウンシルマンという人がいろいろなトップスイマーの泳ぎを分析して,ストロークにおいては抗力と揚力をうまく合成して推進力にするのだということを言いだして,それがスカーリング練習などにつながっているわけだが,ようするにこのSwimming Fasterはその流れをくんだ本であった。

そうしていたところ,スイミングイーブンファースターという本が本屋に並んでいるのを見かけ,あっ続編だ!とピンときてソク買った。1マン近かったのでちと痛かった。

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この本は1999年刊行で,1993年刊行のSwimming Even Fasterの訳本である。

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家に帰ってじっくり読むと,なんか訳がおかしいし図版も間違っていたりして,以前図書館でスイミングファースターを読んだときとはちがい,だんだん腹が立ってきた。そもそも,この’監訳’というのがクセモノで,どうせそこらへんの学生に訳させてテキトウに出版しているにちがいないのだ。かなり腹が立ったので,読者カードにボロクソ書いてベースボールマガジン社に送りつけた。あとで分かったのだが,このスイミングイーブンファースターが日本で出るまえに,著者のMaglischoさんは,’揚力理論は間違いでやはり抗力で進むのだ’という発表をしていたらしい,そのへんでもケチのついた本だったわけだ。

2004年にハワイに行ったとき,Swimming Fastestという2003年刊行の本を見つけ,これはタイトルから見て決定版だと思いすぐに買った。すなわちこの本では抗力理論になっているわけだ。いわゆる例の,’さいきんはS字プルとはいいません’とかいうヤツだ(笑)

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が,しかし,なかなか忙しくてじっくり腰を落ち着けて読んではいなかった。仕事とトレーニングの合間にかたづける場合,英語の本でこれほど分厚いと,なかなか気合が必要だ。そうこうしているうちに現在に至るわけだが,つい今週ニュージーランドから帰ってきてから,訳本であるスイミングファステストが発売されていることを知った!1マンだがアマゾンにソク注文して今日届いたのである。ぼくの読者カードのせいなのか,監訳者が変わっている気もする。日本語ならやはり読むスピードが速いので,じっくり読んでみるつもり,ただしヒマになってから,,,,それにしても,やはり英語の本はスラスラ読めたほうがいい。このたびの訳本は原書出版から3年以内とかなりスピード出版といえるが,それでもぼくが英語版を見つけたよりも後なわけである。自分自身がスラスラ読めるよう修行するしかない。

ところで,英語のSwimming Fastestと日本語のスイミングイーブンファースターとあと一冊を,うちに来ただれかに貸しているはずなのだが,だれだったか忘れてしまった。だれだか知らないが借りた人,気がついたら返してください!!!
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2006年02月06日

写楽 仮名の悲劇

梅原猛

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写楽の正体について推理した書。この謎についてはさまざまな人がいろいろな説を出しており,松本清張氏も写楽の謎の一解決という本を書かれている。ぼくは浮世絵師についての知識がないため,あまりよく分からないのだが,いろいろな説のなかではこの梅原氏の説がいちばん納得できるものではある。

ところで,その写楽の謎はイマイチぼくにとってはどうでもよくて,この本を読んで昔の歌舞伎役者のことについて少し知識を得ることができた。すなわち,五代目市川団十郎が晩年には市川鰕蔵と名乗り,

寛政六年(1794)市川鰕蔵(54歳)の竹村定之進↓↓

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一度隠居したものの,六代目団十郎が急死したために,孫の七代目団十郎を助けて市川白猿と名乗って舞台に復帰した,とか,

享和二年(1802)市川白猿(62歳)の悪七兵衛↓↓

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最も有名な写楽絵と思われる,三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛↓↓

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は後に改名して二代目中村仲蔵と名乗り,それがはじめに掲げたこの本の表紙の2枚の絵だったり,とか,なかなかおもしろい。

とはいっても,さいきんの歌舞伎役者にはピンと来ないし,舞台の筋書き的にも江戸の町人にはウケたのかもしれないが,ぼくにはほどの興味が持てていないので,未だその程度でとどまっている。。。
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2006年01月30日

マネーロンダリング

橘玲

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海外金融機関に仮名口座・個人利益受け皿かなどというニュースが流れているので,じつにタイムリーなこんな本など読んでみては如何でしょうか。香港を舞台にした金融小説ですが,オフショア(タックスヘイブン)を利用したスキームがくわしく説明してあります。といっても,たいした資産のないぼくなんかにはあまり必要ない話ではありますが,上記該当者のようなヤマシイお金を握ったような人には切実な問題になってくるわけです。

この本の著者ですが,金融の現場でかなりもまれてきたらしく,非常に冷たく現実的な,というか,楽観的の反対?というか,そういうモノの見方が小説全編に感じられます。といっても,世の中すべてがお金,という思想の持ち主ではないようにぼくは感じますが。ぼくなんかの場合でも,自分がいくら貧乏とはいえ,親も健在であり,自分がまさか路頭に迷うものとは思っていない,というような甘さがあるわけです。今後の日本社会を考えてみて,格差が広がる方向に進んでいることは間違いないわけで,これまでの総中流社会のようなつもりでボヤボヤと現状に安住していたりすると,いくら汗水たらして働いても貧乏人のまま,といったことにもなりかねませんね。
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2005年12月29日

燃えよ剣

司馬遼太郎

本は活字が大きいしっかりした装丁のものを買うほうが先々ではいいと思うのだが,いまのところはトイレでも読んだりするため手軽なほうがよく,また経済的にも安い文庫を買って読むことが多い。先月ごろから’翔ぶが如く’を読みはじめていたが,これは文庫で10冊もあるために買うのを躊躇して,近所の図書館のハードカバーを借りてきて読んでいた。

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そのため読む場所が限られ,さらに後期の司馬遼太郎特有の読みにくさで,自分にしては非常な時間がかかってしまった。彼が小説のための調査をしはじめると日本中の古書店からその分野の文献が消えるというほど徹底して書かれたもので,読み終えた充実感はあるが,疲れも大きい。’坂の上の雲’よりもさらに疲れた。

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こういうときはもっと楽に読めるものを読みたくなる。 初期の’もうすこし小説の体を成している頃の’司馬遼太郎が読みやすい。’燃えよ剣’を読んで土方歳三のかっこよさにワクワクするのもよい。

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あくまでクールな土方歳三。新撰組副長から最終的に五稜郭まで転戦しようやく自分の死に場所を見つける。現在も残っているオトコマエの写真ともダブり,非常に感情移入してしまう。男であれば,どこかこういう人物に憧れるところがあるのではないかと思う。女性から見るとどうなのか知らないが。

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でもこのあいだわりとトシの人が,’翔ぶが如く’は何度も何度も読み返すごとに深いのだといっておられた。気力が回復したらまた読み返してみようと思う。とりあえず鹿児島にはまた行ってみたくなった。
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2005年11月04日

天皇家と卑弥呼の系図


沢田洋太郎

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日本の歴史関連の本を読むのはおもしろい。ぼくは高校では大学受験の容易さを考えて地理を選択したので,日本史は中学校のときしか学んでいなくて,正直あまり印象に残っていない(中学校のときから私立だったので,いわゆる’広島の公教育’は受けていない)。しかし,大人になってから興味本位で歴史の本を読みはじめると,これがまた非常におもしろい。思うに,日本史の授業では,昔の人間の行なってきたことはわかっても,’生き生きと動いていた姿’を想像できないからあまり興味を持てないのではないかと思う。しかし,昔の人間にも喜怒哀楽があり,また現代社会と同じように裏切り,根回し,駆け引きといったドロドロしたことを行なっていたことが想像できると,とてもワクワクするじゃないすか!

年代によって雰囲気というかコクというか風味というかぜんぜん違っていてそれぞれおもしろいが,邪馬台国や記紀,日本神話など,いわゆる古代史はあやしさ満点でメチャクチャおもしろい。皇国史観のように紀元前660年からの歴史というのはナンセンスだが,日本神話そのものは,史実を元にしたなんらかの意味を込めたものであることは間違いない。また邪馬台国については,魏志倭人伝で場所などが詳しく語られているのにその記述の解釈がなかなか難しく,いまだに畿内か九州北部か結論が出ないなど,格好のネタとなっている。

ぼくは単に興味本位であり東大卒でも京大卒でもないわけで,したがって邪馬台国が畿内であろうが九州北部であろうがどうでもよい。そういった中立の立場でいろいろな本を読んできた中では,高木彬光氏の邪馬台国の秘密という本でとなえられた邪馬台国=宇佐説が一番筋が通っている。ただその宇佐説はずいぶん以前のもので,それをさらに深く検証したような本がないかどうか気になっていたのだが,このあいだこの本を見つけた。著者は高木氏に関係の深い人物のようだが,内容が高木氏のものよりもう一段階上になっているから問題ない。

さて,この手の邪馬台国関係の本には,いわゆる’トンデモ本’の含有率が高い。そこでこういう本を読む場合には,その人の経歴を見たり,誤字脱字や文章などから知能程度を判断したり,論の運び方に無理があるかないかといったことに注意して読む。先の高木氏の本(小説形式だが)やこの本は,そういった点から判断して,完全に納得ができる。また井沢元彦氏の逆説の日本史1巻では,邪馬台国の場所は宇佐とはなっていないが,日食の起こった事実や古代中国の発音という新たな視点からも考えて九州北部説となっており,こちらも場所以外は納得できるし,お互いの本で内容が矛盾しない。

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先の高木氏の本を読む前から,なぜかぼくは宇佐八幡宮には縁があるようで,いままで何度も立ち寄っている。これまたいろいろなあやしい謂れのある出雲大社と同じく’四拍手’であり,通常の神社とは違った配置になっており,また地形もあきらかにあやしく,神社マニアではないがかなりそそるものがある。ぼくはこの宇佐八幡宮の建っている小山が卑弥呼の墓と確信している。この手のあやしいワクワク感を味わっていない人は人生ぜったい損していると思うので,あやしい本など読んでぜひ味わってみてはどうでしょうか。

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2005年10月09日

高熱隧道

吉村昭

このあいだBSで,劔岳の特集をやっていた。なんでも100年前まで劔岳は未踏の山で,それは立山信仰に関係していて云々,,それに対して参謀本部陸地測量部(いまの国土地理院?)の測量技師が挑んで山頂に三等三角点を設置しようとし,登頂ははたしたものの標柱の設置は厳しい条件下により断念し,四等三角点の設置と標高の測定を行ったそうだ。現在はGPS測量のため意味がないのだが,このときの悲願である三等三角点の標柱を人力で運んで設置し,正確な標高の測定もやりなおすことになった,,,という番組だった。そこでさっそく新田次郎氏の劔岳,点の記を読んでみた。本格的な山登りはまだしたことがないが,日本の山でもなめているとすぐ死の危険にさらされることぐらいは知っている。とくにこの立山連峰あたりは,想像を絶する人を寄せ付けない世界らしい,そういえばずーっと以前にすごく印象に残る本を読んだのを思い出した。

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一般に黒部峡谷というと黒四ダムが有名だが,実際の工事の大変さという点では,それ以前の黒三ダムのほうがよほど過酷なものだったらしい。本のタイトルどおり,トンネルを掘っていくときに岩盤の地熱が異常に高かったらしく,ダイナマイトの不正爆発が頻発する。また泡雪崩という,この地域特有な異常に高いエネルギーをもった雪崩によって鉄筋4階建ての宿舎が根こそぎ吹き飛ばされる。これらにより300人以上もの人命が失われながら,戦時体制下における電力需要の増加に対するプレッシャーの中やっとの思いで完成する話。ぼくが読んでどういう気持ちになったかは記さないが,こんな悲惨な話はなかなかあるものではない,ぜひ一読されることをお勧めする。

吉村昭氏のノンフィクションものは,きちんとした取材と淡々とした描写で実際の話は結構ドロドロぼくは好きだ。ほかにも破獄なんかもすごい話で,パピヨンアルカトラスとどっちがすごいのだろうか?
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2005年09月12日

はじめてつくるヘッドフォンアンプ 1万円の本格オーディオ

酒井智巳

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ワクワクする本を買った。以前,せめていいヘッドホンで聴こうという記事を書いたが,じつはあれでは,あまり正確ではない。なぜかというと,売っているアンプやCDプレーヤー(MD/MP3)のヘッドホン接続部分のアンプ回路はすごくケチっているから,いくらヘッドホンが良くても,ノイズは多いしそこまでいい音がしないのだ。だから,ラインアウトの信号をある程度ちゃんとしたアンプで増幅してヘッドホンにつなぐとはるかにいい音になる,これは常識。iPodでも,苦労して中のコンデンサーを換えたりする人がいるらしい。で,ヘッドホン用アンプの市販品もあるけど,現実的な線でパーツにこだわりつつ自作してしまおうというのがこの本だ。自作といっても,そこは今風に現実的にOPアンプという比較的簡易な増幅素子をメインに使うわけだが,真空管オタクなどには文句を言われるかもしれない。しかし,この今風の割り切りがすごくいいと思うのだ。

ぼくはギターを弾くし,音楽が大好きなので真空管の良さについてはいくらでも語ることができる。いいオーディオやスピーカーにも興味あるし,真空管オタクやオーディオオタクの気持ちや主張する点はよく理解しているつもり。しかし,ある意味これは多少はナンセンスな面もあるのだ。なぜなら,実際に音楽を制作する場において,ウン千万円するアナログのミキサー卓,またデジタル機器であってもその入出力で使われるアナログ部分,それらにはOPアンプが使われているわけだ。卓にまで真空管のこだわりを持ち込めば,昔のレニークラビッツのようなガッツのある音は作れるかもしれないが,実際そんなことをしているヤツはもうほとんど誰もいない。だから,家庭で音にこだわる場合にも,現実的な線でOPアンプで作ってしまう割り切りがあっておかしくない。

で,自作となった場合,抵抗やコンデンサーや配線材といったパーツに高品位なものを使ってこだわることができる。OPアンプも日進月歩で,そうとう高品位のものがでている。これらは通常品よりも数倍(数十倍)高いため,24とか48とか96チャンネルある卓では大きくコストにはね返ってくるため超高級品にしか使われていないが,ステレオは2チャンネルしかないので,なんということはない。いうまでもないが,家電屋で売っているコンポ類は,相当高価格のものでもケチったパーツしかついていない。何度もいうが,これは’ある程度は音にこだわったアンプを作る本’なのだ。ぼくは何千万円もするオーディオセットは持っていないが,耳にはわりと自信があって,懐かしい’芸能人格付けチェック’の’高級な楽器はどちら?クイズ’で外したことは一度もないし,同じ音源のMDとCDの音の違いぐらいは簡単に聴き分けられる。まあ真空管の音の美点はそういうこととは次元が違うのだが…

工作好きならみんなワクワクするとは思うが,この本を読んでだれでも作れるかどうかは疑問,ガキのころ電気工作でハンダ付けをしてアルミの箱の穴あけをした…ぐらいの経験は必要だろう。でも,溶接したり大工をしたりといったどっかの理系オタクオヤジのような経験まではなくてもいいだろうと思う。今回はヒマもないし一冊しか買っていないが,そのうち,こちらが本命の下の2冊も買うつもり。

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2005年05月21日

秘密

東野圭吾

最近本屋に行くと,朝倉卓弥著四日間の奇跡という文庫本が平積みされている。ぼくが読んだのは1年ぐらい前なので,なんでいまさら?と思ったが,どうやら映画化されるらしい。よくある入れ替わりものなのだが,ちょっとひねってあるしなかなかいい感じ。ハッピーエンドまではいかないがストレスのたまらない美しい結末。主人公は純くん(満男?)と石田ゆり子さんらしい。話の筋からして,女性の主人公は美人でないとハマらないので,石田ゆり子さんならOK!

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しかし同じ入れ替わり物でも,スレているぼくとしてはこちらのほうがより好みだ。どちらを先に読んだっけ?上の本ほどハッピーエンドではない。

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独身とそうでない人,いままでの恋愛経験の状況,女性と男性,それぞれ受け取り方が違うと思うのだが,なかなか深い。この結末は……ちょっと複雑な心境だ。お互いの思いやり?ぼくだったらこの主人公のように吹っ切ることはできず,なりふりかまわないと思う。しかし男と女の差は案外こんなものかもしれないですね〜。こちらはすでに映画かテレビでやったらしいが,知らない人は読んでみる価値はあると思う。あまり筋を知るとおもしろさが激減するので,読む気がある人はあまりネットで調べずまず読んだ方がいいっすよ。
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2005年04月14日

知的生活の方法

渡部昇一

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ぼくは小さい頃から本が好きでたくさん読んできたし,トイレには本棚があるしエアロバイクのトレーニング中も読むし,運転中も読むし(これはとっても悪癖),これからもどんどん読んでいくつもりだ。読んでいる種類はそれこそ雑多で,最近は知識を仕入れるネタとして読む場合が多いが,純粋な楽しみとして読むのが本当は一番好きだ。

長年本を読み続けていると,本屋あるいは古本屋などに出向いてぶらぶらしていると’これはかなりイケそう’とか’これはおもしろそう’とか,なんというかピピッとカンがはたらいて,いい本にめぐりあうという能力が磨かれてくるような気がする。ぼくの場合いい本とはジャンルを問わず,読んでいるとなんというか後頭部の耳の裏の方からモワモワ〜ボワボワ〜とした感覚がしてくる。

さっきから訳の分からないことを書いているが,この知的生活の方法は,それ自体いい本の証であるボワボワ感もありつつ,そういう読書や知的発想についての啓蒙書というか,そういったものを求める人はとにかく一度読んでみるべき本だ。ちょっと常人離れしたところもあったりするがそのへんは割りひいて参考にすればいいし,渡部昇一氏のイデオロギー的な面にはここでとくに意見しないが,この本に関しては非常に正直ないい本だと思う。

ところで10年以上前に買ったときと表紙が違っている。続編もあるのだが新刊はアマゾンで手に入らないみたいなので,気が向いた人は探してください。
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2005年01月19日

わたしが・棄てた・女

遠藤周作



どうでもいいが,ぼくは本を読むのがハンパじゃなく速い。小学校のときは,よく二宮金次郎状態で通学していて,そのときから染み付いているらしいが,通勤途中も信号待ちなど隙があれば常に本を読んでいるし,スピニング中でも風呂でも寝付くまでも読んでいるから,じつはけっこう膨大な量を読んでいる。

スポーツの本やノウハウ系の本などはポイントをつかめばいいから,どうでもいい箇所は流して読む,というか,感覚で重要なところをさがして読んでいる。しかし,この本のようなちゃんとした文学作品はじっくり味わってゆっくり読むべきだ。

たしか中学校の頃,一度読んでやたらと感動した記憶があったが,たまたま目に留まったのでまた読んでみた。以前,’北の国から’で五郎ちゃん(田中邦衛)も言っていた気がするが,人間歳をとればとるほど,薄汚いホコリをまとっていくような感じがぼくなんかにもある。10代の頃ゴーストを見てあんなに泣けたのに,ちかごろは映画を見て単純に感動することも少なくなった。ときどき我に返るが,しばらくするとまた忘れてしまいどんどん薄汚れていく。とはいえ汚れ自体はいろいろと効能もあり,なんといってもあの五郎ちゃんでさえ自称’真っ黒け’というぐらいだから,そう悪くないような気もするが,やはりときどき我に返る必要はあるように思う。そういうとき,たまにはこの本なんかを読んで素直に心を動かし,心を浄化するとよいのではないか?
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2005年01月15日

美味礼賛

海老沢 泰久



大阪には辻調理師専門学校なるものがあり(同じ大阪の辻学園〜とは違う),そこの先生方はよくテレビにも出演している。現在にまでその崇高な精神が受け継がれているかどうかは知らないが,この学校の創業者は今は亡き辻静雄という人だ。この本はその辻静雄氏の半生を元にした伝記小説である。10年ぐらい前に図書館ではじめて読んだときはハードカバーだったが,現在では文庫になっている。

ぼくは食いしん坊なので,料理の本も結構読む。作り方の本も好きだが,料理の歴史や知識,文化といった内容も好きだ。日本ではなんでもかんでもインスタントで,ホンモノが少ない。町並み,建物の質感,家具,音楽,テレビ番組,料理,コーチ(笑)なんだってそうだ。もちろん,ホンモノは無駄が多かったりすることもあるし,ニセモノでも用は足せるのだ。しかし,人間の文化とは用が足せればいいものだろうか?もちろんぼくは若者で貧しいので,ホンモノに触れる機会はごく少ない。しかし,ホンモノが存在することは知っておきたいと思う。

辻静雄氏は,この役に立つかどうかわからないホンモノを料理の分野でとことん追求した。人によっては,ただのいやみなヤツに感じるかもしれないが,そう思う人は損な人だ。この伝記本で辻静雄氏に興味を持ち,いろいろな本を読んだが,最近またまた文庫で再発されたのを本屋で見かけたのですぐ買った。2冊を1冊にまとめたものが3冊シリーズでかなり量がある。おすすめです。

  
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2004年12月30日

花神

司馬 遼太郎

  

はながみではなくかしんと読む!中国で花咲か爺さんのことをそういうのだそうだ。幕末に活躍した長州人の大村益次郎の物語。蘭方医をめざして勉強していたところから,時代の要請によってどんどん重い役割を担うようになり,長州征伐において長州軍をを指揮し,戊辰戦争の官軍総司令官となる。

大村益次郎自身は権力欲のようなものは一切なく、ただ機能的合理的に世の中を動かしていくだけであるが,話としては非常におもしろい。司馬遼太郎氏の小説は,どれもおもしろく,主人公に感情移入してしまう。そしてそこらへんの歴史の研究者などではどうにもならないほどの膨大な資料の裏付けがあるため,それが実際にあったことのように錯覚してしまう。

しかし,ただおもしろい,それだけではちとまずい気もする。下巻において,益次郎がアイルランド人船長と船の中で語り合うシーンに於いて,益次郎の台詞は司馬遼太郎氏自身の語りたい台詞であろうが,現実をやや理想化しすぎているようで不満だ。ついこのあいだ,’坂の上の雲’を何度目か読み終えたときにも,司馬氏の主張が非常に強くあらわれた箇所がたくさん目についた。

ぼく自身,とくに司馬氏の見方が偏りすぎていると思うほどではない。しかし世の中では,知らずと洗脳されていることはよくあることで,そうならないよう,いろいろな知識を持つことによって気をつけなければいけない。テレビのニュースキャスターのようなくだらない存在はもちろんのこと,新聞だって公平な立場でモノを書いたりはしていないのだ。

そこらへんがわかって読もうがわからなくて読もうが,その人の勝手でどうでもいいのだが,小説としてワクワクしておもしろいことは間違いない。広島〜山口方面の地理もたくさんでてくる。

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2004年12月26日

勝つための自転車レーステクニック

Edward Borysewicz



前回のリディアードの本に続いて,この本も何度読んでも得るところのある本です。原書が20年ほど前の本なので,機材に関してもトレーニングに関しても多少内容の古いところはあるが,著者の豊富な経験や柔軟な姿勢に基づく骨格がしっかりしているので,きちんと現代の知識を持って読めば,自分で修正して読めるはず。

著者のボリセビッチ氏はポーランドで自転車選手として活躍,および運動生理学等について学び,その後アメリカに移住してコーチになり,グレッグレモンやアンディハンプステン,デービスフィニー等,少し前の時期アメリカ人で活躍した自転車選手はほとんど彼が育てている。ランスをコーチしている,CTS主宰のクリスカーマイケル氏もこの人に育てられた。

書きはじめから,’東欧のコーチは壊し屋だ。わたしは一人の選手も壊すことはできない!’ みたいな感じで,個人差にも考慮していかにその選手のポテンシャルを引き出すか,といった姿勢がとても参考になる。トレーニングの細かい内容に関しては,高い強度のインターバルがほとんどとなっており,やや古い感じ(といっても日本ではまだそんな感じかも)がするが,全体としての内容がすばらしく,トレーニングの組み立て方や考え方など非常に得るものが多い。最近活躍しているカーマイケル氏の分厚い本およびCTSのコーチングなどよりよほど内容があると思う。ランスのミラクル7週間トレーニングなんかは論外で(笑)まあどんな本でも少しぐらいは得るところはあるけど。

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2004年12月16日

リディアードのランニングバイブル

Arthur Lydiard 著 小松美冬訳



世の中,時代が進めばいろいろな進歩により,過去に言われていたことが陳腐化することはよくある。しかし,本当に優れているものは,枝葉の部分を除いたコアの部分がしっかりしており,年月を経てもすばらしく感じるものだと思う。

この本は,原書は数十年前に出版されており,当然現在よりもテクノロジーが劣っていた時代に書かれている。しかし,コアの部分の内容はとてもしっかりしており,現在読んでもおかしくなく何かと示唆してくれる,稀に見る非常にいい本だと思う。

リディアード氏はニュージーランド人であり,長年さまざまな選手を育ててこられた。知っているニュージーランド人たちに聞くと誰に聞いても,老若男女問わず彼のことを尊敬している様子だ。MSPOの堀さんのコラムで知ったのだが,じつは最近87歳で亡くなられたらしい。

ちなみにこの本でいう’最高安定状態’というのは,現在の言葉にするとATやOBLA(こちらこちらを参照)に相当すると思われる。この強度に対しての90%強度,80%強度,すなわち’遅め〜中程度のペース走を重視せよ’というのがこの本の大きな柱の一つである。

ほかにもいろいろ参考になり,ぼくはずいぶん以前に買ったが何度も読み返している。自分の知識や経験が増すほど得るところの多い,色褪せない本だと思う。ランニングをする人ならぜひ一度読んでみて欲しい本である。
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2004年12月08日

星座を見つけよう

H・A・レイ



すごく小さなガキの頃,本当にいっときの間だが,この本を見て星が好きだった。普通の星座の本は,星の上にすごくリアルな絵が書いてあり,ぜんぜん星との関連性がないように見えて嫌いだったが,この本はこのように↓


絵がシンプルで楽しくて,かえって好きだった。

当分この本のことは忘れていて,ぜんぜん星のことも詳しくなくなってしまったが,去年ハワイ島マウナケア山頂のすばる天文台に星空ツアーに行ったとき,ふもとの小屋でこの本が売ってあったので懐かしくて買った。日本に帰ってから,日本語版もまた買った。

初版は1954年で,内容を改訂しながら今日まで売れ続けている。大人になって読んでも,とてもわくわくする本です。
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2004年09月08日

土を喰う日々

水上勉

なんと,水上勉さんがお亡くなりになった。心臓が回復したあとは健康そうにしておられたのに…たまたま,ここ数日ぐらいかけてこの’土を喰う日々’を読んでいて今日ちょうど読み終えたところだったのでなおさらびっくりだ。



この本は’美味しんぼ’で紹介されていたのがきっかけで読んだが,とても楽しい本で何度も読んだので,みてのとおりボロボロだ。精進料理の本なのにこんなにおいしそうに感じるということは,嘘偽りなく,本当においしいと思って書かれた本だからであろう。料理に興味があってもなくても,ぜひ読んでもらいたく思う。続編ともいえる精進百撰もいい。ところでニュースを見て思ったが,どうやらこの本の舞台である山奥の仕事場でお亡くなりになられたようだ。

水上さんの文章は,あまり上手ではないと思うが,人間の屈託や恥ずかしい部分を隠さず,正直な感じがしてとても好きだ。代表的には飢餓海峡などあるが,今の時代では考えられないような,時代特有の暗い貧乏なテーマながら,なんとなく朴訥な,暖かみを感じさせる文章だ。自身の下積み時代を書かれた凍てる庭なども,自分の挫折や屈託の数々を正直に書いてあって,ぼくにはとてもよく理解できる。

ご冥福をお祈りします。
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2004年09月02日

国盗り物語

司馬遼太郎

何度目かはわからないがひさしぶりにまた読んだ。斎藤道三が美濃国を盗る前編,その遺志を継ぐ織田信長と明智光秀の後編。



2巻の,道三が最後に京から美濃へ戻るときに,峠で振り返ってみるシーンが,ぼくは単純なのか作者の思い通りに感動してしまう。



作者は本能寺の変に至る明智光秀に焦点をあてて書いているのだが,やはり嫌いなのであろう。ぼくもこういう陰気なやつは嫌い。



前編の斎藤道三の景気のいい話も,あくまで男性の視点で書かれているので女性の中には気を悪くする人もいるかもしれないが,それは本質ではない。



最近では,道三の業績は親子2代で行われたらしい,とか,本能寺の変に至る伏線もいろいろな説があるらしいが,やっぱり小説じゃし,どっちかといえば無味乾燥なのよりワクワクするのを読みたいよね〜と,作者の策にはまる,と。まあええじゃん。
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