2005年11月04日

天皇家と卑弥呼の系図


沢田洋太郎

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日本の歴史関連の本を読むのはおもしろい。ぼくは高校では大学受験の容易さを考えて地理を選択したので,日本史は中学校のときしか学んでいなくて,正直あまり印象に残っていない(中学校のときから私立だったので,いわゆる’広島の公教育’は受けていない)。しかし,大人になってから興味本位で歴史の本を読みはじめると,これがまた非常におもしろい。思うに,日本史の授業では,昔の人間の行なってきたことはわかっても,’生き生きと動いていた姿’を想像できないからあまり興味を持てないのではないかと思う。しかし,昔の人間にも喜怒哀楽があり,また現代社会と同じように裏切り,根回し,駆け引きといったドロドロしたことを行なっていたことが想像できると,とてもワクワクするじゃないすか!

年代によって雰囲気というかコクというか風味というかぜんぜん違っていてそれぞれおもしろいが,邪馬台国や記紀,日本神話など,いわゆる古代史はあやしさ満点でメチャクチャおもしろい。皇国史観のように紀元前660年からの歴史というのはナンセンスだが,日本神話そのものは,史実を元にしたなんらかの意味を込めたものであることは間違いない。また邪馬台国については,魏志倭人伝で場所などが詳しく語られているのにその記述の解釈がなかなか難しく,いまだに畿内か九州北部か結論が出ないなど,格好のネタとなっている。

ぼくは単に興味本位であり東大卒でも京大卒でもないわけで,したがって邪馬台国が畿内であろうが九州北部であろうがどうでもよい。そういった中立の立場でいろいろな本を読んできた中では,高木彬光氏の邪馬台国の秘密という本でとなえられた邪馬台国=宇佐説が一番筋が通っている。ただその宇佐説はずいぶん以前のもので,それをさらに深く検証したような本がないかどうか気になっていたのだが,このあいだこの本を見つけた。著者は高木氏に関係の深い人物のようだが,内容が高木氏のものよりもう一段階上になっているから問題ない。

さて,この手の邪馬台国関係の本には,いわゆる’トンデモ本’の含有率が高い。そこでこういう本を読む場合には,その人の経歴を見たり,誤字脱字や文章などから知能程度を判断したり,論の運び方に無理があるかないかといったことに注意して読む。先の高木氏の本(小説形式だが)やこの本は,そういった点から判断して,完全に納得ができる。また井沢元彦氏の逆説の日本史1巻では,邪馬台国の場所は宇佐とはなっていないが,日食の起こった事実や古代中国の発音という新たな視点からも考えて九州北部説となっており,こちらも場所以外は納得できるし,お互いの本で内容が矛盾しない。

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先の高木氏の本を読む前から,なぜかぼくは宇佐八幡宮には縁があるようで,いままで何度も立ち寄っている。これまたいろいろなあやしい謂れのある出雲大社と同じく’四拍手’であり,通常の神社とは違った配置になっており,また地形もあきらかにあやしく,神社マニアではないがかなりそそるものがある。ぼくはこの宇佐八幡宮の建っている小山が卑弥呼の墓と確信している。この手のあやしいワクワク感を味わっていない人は人生ぜったい損していると思うので,あやしい本など読んでぜひ味わってみてはどうでしょうか。



posted by at 20:20| 広島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 本を読む | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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