2007年05月30日

Royal Albert Hall: London May 2-3-5-6 2005

Cream

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ジンジャーベイカーがお金に困っているのを助けるためという名目でクリームが再結成したのは知っていたが,レンタル屋にあったので聴いてみた.自分にとってクリーム以降のクラプトンは,音楽自体もギターソロも,よりストレートな分かりやすい方向にシフトしてどんどん「一般的な」大スターになっていった人のような認識でいて,昔は好きだったが最近ではすでに彼の音楽は退屈で聴けない感じになっているが,ふたたび3人組でライブをしたときにクリームの不思議な音の世界がどう再現されるのかちょっとだけ興味があった.で,全員トシ相応に勢いが減っているのは想像通りとして,一応不思議な世界は再現されていたように感じた.

それでもういちど現役クリームを聴いてみると,クラプトンのソロ自体は自分の頭の中で思っていたほど程度の高いことをやっているわけではなくてちょっと驚いた.クリームをよく聴いていたのはもう15年ぐらい前のことで最近はまったく聴いていなかったのだが,当時の認識ではけっこう難しげなことをやっていたように記憶していたのだ.Live Cream Vol.2のラストのSteppin' Outも,当時は圧倒的な演奏だと思っていたがいま聴くとそうでもない,あれほどの長さになるとクリエイティブというよりはなんとか手持ちの引き出しをたくさん空けているだけのように感じた.Wheels Of Fireのクロスロードは短くまとまっているためにそのへんのボロが出ていなくて,名演奏といわれているのに異論はないけど.

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ということで,クリームというバンドやちょっと不思議な音の世界は,ジャックブルースの個性だったということがよくよくわかった.ここからは重要な教訓が得られる.
・実質的に頭がよくて
・音楽のセンスもあっていろいろなことを知っているが
・ちょっとカッコ悪い
よりも,
・見た目がよくて
・一般受けしそうなところまで一段階程度を落とした
ほうが大成功する,ということだ.意識的にか無意識的にか知らないが,クラプトンはそういう方向性である.付け加えると,
・ちょっと繊細で脆そうな感じ
・上品ぽくみえる
というようなのもあるかも.ジャックブルースでは大スターになれないのは当然だろうし,汚らしく老けているようにもみえる.
もちろんマイルスのように,
・実質的に頭がよくて
・センスもあっていろいろなことを知っているが
・なおかつ見た目や一般受けも狙っている
場合には,ミュージシャンからの尊敬も得られて後世に残っていけるわけだ.

ところでこのライブ版の録音は,プロデューサーの趣味か今風の流行なのか知らないが,エコーが安っぽく聴こえる.おなじロイヤルアルバートホールの24Nightsのほうがクリアで臨場感もあって確実にいい録音だと思う.演奏技術が変化することもあるとしても,16年前のアルバムより録音技術が後退するというのはよろしくない.

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posted by ギン前田 at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽を聴く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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