本来トライアスロンのような持久力の競技は、年間通して練習を継続していないと力が落ちてしまうのが常識だが、自分の場合は年中思い通りの練習をできる環境にはないので、非常識にやらないと競技を続けられない。そこで、オフの間は最低限の練習で繋いで、できるだけ力を落とさないように工夫して、レース前の何ヶ月で即席で身体を適応させてレースに出る。しかしその何ヶ月については、時間の余裕があるわけではないからテンションを上げて相当無理しないといけない。
レースに出るのも仕事を休みにしないといけないから年ひとつだけと決めて、昨年も一昨年も、レース前の何ヶ月はあまり人並みの生活をせずに身体が壊れるギリギリのところで練習して「はつかいち」のレースに出た。仕事は、まだまだ半人前なのでとにかく一生懸命やったが、先輩にあきれられたり怒られたりした。しかしやっぱりトライアスロンが大好きなので、なんとか続けてきた。
40歳になって、今年も招待していただいたのでがんばって去年より進歩してなんとか勝ちたいと思っていたけど、今年はオリンピック選手が特別招待でくる。一日中トライアスロンの練習をしている人がきたら、自分などは仕事の合間にいくら死ぬほどがんばったところで屁のようなものだ。さらに「はつかいち」は以前も書いたようにスイムが長くバイクが短いので、オリンピック選手に有利、自分には不利に働く。距離がハーフアイアンマンに、すなわち、もう少しスイムが短くバイクが長くなればと思っていたけど、JTUが絡んだわけだから今後そういう方向になることはないだろう。2.5キロのスイムでは軽く10分差がつくと思われる。バイクは多少なんとかなるとしても、ランでも10分近く離されて、ゴールでは20分ぐらい、アホみたいな差になるだろう。
客観的にみると、「はつかいち」が本当にメジャーな大会に脱皮するにはなんらかの仕掛けが必要だと思う。どういう手段が本当にいいのかは別にして、今回はこういうことに決まったわけだ。強い人間がくれば本当の実力差が出る。疲れたおっさんの蕎麦屋では優勝争いに絡むことはできないようなハイレベルなレースになるわけだ。
ということで、加えてここのところ身体もやたらとしんどいのもあり、かなりモチベーションが低下している。そろそろしおどきということだろう。「はつかいち」で優勝を目指すことは自分には強力なモチベーションだったが、どうやら縁がなかったようだ。出れば話のネタにはなるが本業に対してはあくまで付け足しだし、レース後の300円引きセールも陳腐化してきた。等々、いつものように予防線を張りまくっているが、やっぱり「はつかいち」は大好きな大会なので今年についてはできるだけがんばるつもり。しかし今後、年にひとつしか出られないのなら総合的に考えて満足のいくレースに出たい。何年か後にまたハワイの権利をとってコナに人を連れて行く約束をしているので、そのためにもそっち系のレースに出たほうがいいかもしれん。来年は少しテンションを下げつつハーフアイアンマンあたりを目指そうかな。まあ先のことはわからんけど。
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