ぼくはどちらかというと読書好きで,汗をかくことは嫌いな引きこもりタイプで(笑),内臓だけは強いが,骨太で無駄な重量があり,もともと運動神経がないし,柔軟性もない,それらを補いたいからいつも動きを意識している。しかし,同時に心臓や筋肉,体の絶対的なパワー,こちらのほうはより一層大事だ。日本人はこの体の絶対的な強さというものが非常に弱いから世界の舞台ではまったくダメなのだ。
骨格,筋肉が成長するためのホルモンの量,これらが他の人種より劣るのはいうまでもないが,だからといって,‘日本人には別のアプローチ…’と逃げるのではなく,努力してしっかりとした体を作り上げるのも大事!また,身体作り中でも,’長距離なのでできるだけ食事に気をつけて,脂肪がつかないように云々…’,これも実際はむずかしく失敗の可能性が高い。必要な筋肉はつけつつ脂肪は落とす,こんなことはものすごくシビアにやらないと無理で,ほとんどの場合,必要な筋肉もそぎ落としている状態が見受けられる。身体を鍛える時期は,少々脂肪などついても良いぐらいの気持ちでいいのだ!1/8の’減量はぜんぜん苦しくないのが正しい’でも書いたが,あとでいくらでも落とせば良いのだ。
福岡でイケガタ君ひきいるTEAM VIKING,練習内容はともかく,この体作りに関して彼らはすごく重点を置いているのがとてもいい。ぼくも彼の話にヒントを得て,食べる量を増やした。レース前は脂肪をきっちり落とすことはちゃんとやればできるし,なにより疲れにくいしコンディショニング上いい。
さてこの話は,たんぱく質&炭水化物&脂肪とビタミン&ミネラルの関係に似ている。もちろんビタミン&ミネラルが動き作りだ。それはとっても大事だ,しかし3大栄養素が欠けていては,体は進歩成長しない。例えば…,動き抜群で筋肉ごくわずかの人と,動き超悪いが筋肉心臓が抜群に優れた人と競争すると,どうだろうか?たいがいの場合、後者が勝ちませんかね?しかも,どちらが丈夫で,関節等にも負担が少ないと思いますか?現実にこのようなことが起こっているのは,海外のレースに出ればだれでも実感できる。
ところで水泳は,やや別です。スキルがない場合の負の影響が数%どころではないからです。体力よりまずスキルを優先させるべきです。とはいえ,やはり海外のレースでは日本人以外はまずい泳ぎでもパワーでガシガシ泳いで,スイム偏差値は日本人よりはるかに上ですが…。またバイクのポジションは,スキルとは関係ない次元で体の動きの伝達効率の問題なので,よくよく追及する必要がある。
ムムムー誤解を招くかなー?今日の趣旨は‘動きも大事,しかし体作りはもっと大事!!’
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