2007年02月08日

心臓をデカくする法

Dr.Minsonのレクチャーのときに,心臓についての話がたくさん出てきた。そのなかで,心臓容積を増やすにはどうすればいいか?というトピックがあった。これはある意味「もともとない素質を作り上げる」といった面があるので,とても重要だと思う。

有酸素能力が高くなるためにはどんどん血液を筋肉に送り込まなければいけなくて,心臓の役割的には心拍出量を増す必要がある。心拍出量は一回拍出量*心拍数で,これを増すには心拍数を300とかにするのではなく一回拍出量を増やす,すなわち心臓がデカくならないといけない。この,心臓が適応していく,心臓が大きくなるというメカニズムがどのように起こるのか?心臓は「心膜」で覆われており,これはある程度の硬さを持ち,血液を送り出す高い圧力で心臓が破裂したりすることのないように保持している。この心膜は心臓を守るために必要だが,当然これによって大きさの制限がかかることにもなる。そこで,心臓を大きくするということは,少しずつこの心膜を拡げていくということだ。

で,Dr.Minsonいわく,この心膜を大きくするには,「オーバーロード」なのだそうだ。すなわち,心膜を拡げるテンションをどれだけかけるか?ということ。一回拍出量は,110〜120HRぐらいで最大値になり心拍が上がってもあまり変わらない。車のエンジンで,トルクピークはわりと低い回転で現れ,パワーピークは最大回転数の少し下ぐらいで現れるのに似ている。

拍出量.JPG

より大きくするにはより長い時間テンションをかけ続ける必要があり,これはどういうことかというと→→ようするに,一生懸命速く走ってサッサと終わるよりも,110〜120HRぐらいで走ったほうが長い時間かかることになり,そのほうが「心臓をデカくする」という一面から見れば有効なのだ。なぜなら,110〜120HRで走っても,あるいはもっと速く走っても,一回拍出量は同じ=心膜を拡げるテンションは同じ,だからである。イメージでは速く走っているほうが強い力で拡げていそうに思えるわけだがそうではない。もちろん心臓がデカくなればそれで全てがいいわけではなく,心臓が強く収縮したり,筋肉も適応しなければいけないので速く走る練習の必要はある。しかし,心臓を大きくするという一面からだけからいうと,ゆっくり長く走れということになる。以前書いた「デカくするイメージ」をより強化してくれますな。


posted by at 09:00| Comment(2) | TrackBack(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
師匠、非常に参考になりました。ありがとうございます。
関東勢のクオリファイ選手が高尾山や富士山によく入っていたり、うちのライダーも250-300kがイベントでないライダーはやっぱり保ち(燃費)が良かったり・・。
これだけじゃないかもですけど、自分の方向性も間違ってないのかなと一安心です。
Posted by 松村 at 2007年02月08日 21:21
いろいろ時期によって変わるし,その人のレベルにもよると思いますが,この寒い時期ぐらいは原点に立ちかえった練習をするのがいいような気がしますね〜。ぼくもヒマみつけてせっせと耕し中です。
Posted by 前田ギン at 2007年02月08日 21:34
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