2006年12月20日

Footprints Live! / Beyond The Sound Barrier

Wayne Shorter

もちろんクラシックの世界でも,400年前のものと100年前のものでは内容が進化していたりするわけだが,現在演奏される場合においてのオーケストラのフォーマット自体はそれほど違わない。そういう意味では「死んだ音楽」というか,決まりきったものを聴く音楽である。そのかわりに演奏者には,絶対に間違えない,ものすごくハイレベルで安定したテクニックが要求される。一方Jazzは,多少ラフに「その場の雰囲気やフィーリングを重視してどんどん変えていく」ことにより,理論を含めてめまぐるしく変化していった音楽であり,クラシックにくらべると短い期間でフォーマット自体がおおきく変わってしまっている。そういう意味で「生きている音楽」ではあるが,いわゆる「酒場でかかっていそうなJazz」「アコースティック楽器によるJazz」というのは40年ほど前より以前に主に演奏されていた形態であり,Jazz界における主流な人たちは1960年代後半にロックやファンクの影響をモロに受けてガラリと変わっていった。それ以降に演奏されている「アコースティック楽器によるJazz」は,いくらか存在するがもはや進化していく音楽ではなく,せいぜいそれ以前の時代にやりつくされたことのマイナーチェンジ程度のものであり「ほぼ死んだ音楽」といえる。

ということでぼくとしては,昔の「アコースティックJazz」を聴くか,「アコースティックでない今風の(なんでもありの)Jazz」を聴くか,ということになるのだが,そういうある日,タワーレコードの視聴コーナーで聴いたこの2枚にはスッカリはまってしまった!!

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今年73歳のウェインショーターが若いメンバーとバンドを組み,ここ数年間に行った「アコースティック楽器のJazz」のライブである。Footprints〜(2002)のほうでは,Sanctuary,Masquelero,Footprintsという1960年代マイルスバンドの名曲を演奏していて,Sanctuaryなどは当時とアレンジが違いすぎてパッと聴いてもわからないぐらいなのだが,アルバム全体を通してまったく新しくとてもいい!バンドはサックス,ピアノ,ベース,ドラムの4人で,タイトな演奏という感じではなくて,ひとりひとりが自由で複雑に絡み合って非常に濃厚な感じだ。Beyond〜(2005)のほうはより最近の曲が中心で,録音の違いだと思うが迫力はこちらのアルバムのほうがある。

↓↓1960年代のマイルスバンドでのウェインショーター

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こういうアコースティックJazzであれば,現代的に進化しているといえる。大きな音で聴いてみるとあまりの迫力にきっと衝撃を受けると思う。超オススメ。



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