2006年11月24日

関ヶ原の戦いの前後を読むなら

先日「そのとき歴史が動いた」で,真田昌幸,幸村親子の話をやっていた。戦国時代〜信長あたりの歴史もいいが,秀吉〜関ヶ原〜大坂の陣あたりにかけての歴史も非常におもしろい。登場人物もとにかく多い。ぼくの好みからいって,これまで司馬遼太郎を中心に読んできた。

「国盗り物語」から読んでもいいが,まずは「新史太閤記(上・下)」から読んでいくのがいい。関ヶ原以降の登場人物が活躍しはじめる。

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次はもちろん「関ヶ原(上・中・下)」を読む。じつに「これが日本人」というしかない,優柔不断さやその場の雰囲気,わけの分からないなにかの力で物事が決まっていく。明治初期に日本陸軍の近代化のためにプロシアから呼ばれたメッケルは,関ヶ原の東西布陣図を見て西軍が必ず勝ったはずであるといったそうだ。しかし現実には,金吾の小早川秀秋の裏切りや石田三成の器量のなさ,薩摩の国を守るための島津軍独自の行動など,さまざまな要因で東軍が大勝利するわけである。

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ここで島津の国許の事情や,島津義弘のカッコよさを知っておくために,ちょっと脱線して「島津奔る(上・下)」を読むべきだ。この本はいま現在は「関ヶ原」からのパクリ疑惑を指摘されて絶版になってしまったらしいが,まだ容易に手に入るようだ。あと,作者の物事に対する見方が偏りすぎてちょっと鼻につくが,話の筋はおもしろいし薩摩島津のカッコよさには傷はついていない。

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関ヶ原以降も家康は徳川体制を固めるために着々と手を打つ。そして総仕上げは大坂冬の陣,夏の陣の「城塞(上・中・下)」を読む。

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これで家康は大仕事を終え,翌年死ぬ。自分の身内のことを考えてもそうだったが,人間の寿命というものは気力の有無でずいぶん変わってくるものだと思う。

さらにダメ押しとして,「真田太平記1〜12」で真田一族の物語も読んでおくべきだ。武田の時代から大坂の陣の後まで続く大長編だが,池波正太郎なのでお茶漬けのごとくサラサラと読める。父弟は徳川秀忠の邪魔をしたあと,大坂の陣まで打倒家康に執念を燃やす。兄はあくまで真田家の保全に尽くす。

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真田幸村のカッコよさに負けず劣らず,兄の真田信之も懐の深い人物だったようだ。そのあたりは池波正太郎の「獅子」まで読んでおいたほうがよい。

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『城塞』(上)
Excerpt: 関ヶ原の後、 豊臣家をつぶすため徳川家康が策謀の限りを尽くします。 とはいえ家康自身が直接あれこれ悪巧みを考えたわけではないようです。 本多上野介、崇伝、天海、林道春といっ..
Weblog: bobの書庫
Tracked: 2006-12-13 19:29
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