2006年11月21日

靖国

坪内祐三

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靖国というと,なにかと左だの右だのいう問題になってくる。これに関しては,他の国の人間がゴチャゴチャ口を挟んでくる理由は単に彼らが文句をつける手段にしているだけだと思うので,神社や祀られる人に関する本質的な問題とは思わないのだが,ここではそんなことはどうでもよくて,これは「もともと靖国神社がどういう成り立ちなのか」ということについて書いてある本である。明治新政府になったときに靖国神社は招魂社という名前でスタートしたのがはじまりだが,当初はこの本の表紙の雰囲気に見てとれるような「都市における遊園地的なもの」としてできたものなのだ,ということがいろいろな絵や写真入りで紹介されている。

ぼくは神社マニアで,それは古代とのつながりを色濃く残している(新しくできた神社であっても)と感じるためなのだが,純粋に「風景の中に現れる異物」「わけの分からない気持ち悪さを感じるもの」として靖国神社の鳥居をみるのは神社マニアとしてとても楽しい,九段の坂の上に作るというセンスがすばらしい。この本はどんな人でも一度読んでみる価値があると思う。けっこうオススメ。


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