
来年に記録向上するための計画としては、まずスイムについては筋トレをすること。ランスの復帰を見ていて思ったのだが、彼のスイムが一戦一戦向上するにしたがって、みるみる上半身がデカくなってきた。彼ほどのスイムのスキルがあっても筋肉がカギなのだ。また過去アイアンマンで活躍した選手を見ても同じようなことが言える。もともとスイマーだった選手はきれいな泳ぎでいいタイムで上がるが、そうではなかった選手、たとえばヘルリーゲルにしてもノーマンにしても、そこそこ55分ぐらいでは上がっていた。スキルが少々悪くても、心肺機能が高ければ、それを使いこなす筋力さえあればそこそこのところまでは向上するはずだ。ということで、徹底的にスイムの筋力をつければ、もっといけるはず。今年は4月半ばから2ヶ月だけ泳いでレースに臨んだが、コツコツ筋トレをして筋力が向上していれば、来年も春からの練習でよく、今年よりは上にいけるはずだ。
バイクについては、これも筋トレ。およびコンディショニング。今年は心臓はそこそこのところまで、2007年レベルは無理にしても2008年レベルまでは戻っていたように思うけど、踏みこなす筋力がなかった。レース前に公言していたが、今年バイクラップは1時間55分を狙っていた。これは根拠なくホラを吹いていたわけではなく、以前よりもトランジッションが短くなったし、体重も軽くなった、ということから考えて充分いけると考えていた。出力が2008年レベルまで戻っているのだから、当時より体重が5〜6キロ軽くなっただけで所山2分弱、妹背2分弱、ぐらいは短縮できるのが当然。そうなっていないのだから、心臓ではない部分、筋力かコンディショニングに問題があったことになる。今回のバイクラップは自分としてはまったく納得できない。来年は1時間55分で走りたい。
ランに関しては、スピードの動き作り。今回のレースで大きく差がついたのは、下りである。理由ははっきりしていて、自分の場合は長距離走のトップスピードがキロ3分15秒程度でしかないので、下りにおいてもその程度しかスピードが出ないわけである。動きで制限されているので心肺には余裕があり、下っているときの心拍は低い状態である。トップスピードがキロ3分より速い人であれば、心肺に余裕があるかぎり、キロ3分ぐらいのスピードでは下れるだろう。要するにこのトップスピードは、そのスピードに対応した動きができているかどうか、なので、練習によって改善できる。現に自分の場合も、10年以上前はもっとトップスピードが遅くてせいぜいキロ3分半程度だったものを、トレッドミルで練習して少しだけ伸ばしたのだ。なのでこの部分を改善すれば、ほかの部分がまったく変わらなくても下りのスピードが上がり、もう数分は速く走れるだろう。
以上の点を改善すれば、今年程度のレースコンディションであれば4時間が切れるように考えている。
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多回数ということは筋持久力トレーニングということでしょうか?
筋持久力トレーニングはゆっくりした動作でやらないと速筋を動員してしまうので難しいですが、
50回もゆっくりやるのはキツそうですね。といってあまり軽負荷だと初め頃の30回は効かないし。
ところで今日の報道でランスがさらにヤバいことになっていますね。
筋トレなんですが、あまり本に書いてあることは信用してなくて、筋肥大、筋持久力、速筋、遅筋、等々が明確にわかれるとは思わないんです。どっちみちシーズンに入って筋トレをやめて持久力の練習になると身体が落ち着くところに落ち着くわけですが、多回数の筋トレをやったときのほうが定着率がいいような感じなんです。スピードも、実際の競技でつかうぐらいのスピードであれば問題ないように思います。あと多回数といっても、30回ぐらいで泣きそうになるような強度で50回、みたいな感じです(笑)
ランスはどうなるんでしょうかねー。その当時にあれだけ調べてなにも出なかったものが覆るというのも解せないですが。