2005年02月05日

Dark Magus

Miles Davis

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Miles Davis を聴きはじめてからのこの1年ほどは,音楽といえばほとんどマイルスしか聴いていない。公式に出ているアルバムだけで集めても50枚以上あるし,その一枚一枚がものすごく奥が深く,何十回何百回と繰り返し聴けるのだから飽きるということがない。そのなかで最近とくによく聴く Dark Magus は1974年のライブ。とにかくすばらしく何度でも繰り返し聴ける。

1969年以降,マイルスはエレクトリックサウンドに転向した。その後1975年までどんどんメンバー&音楽性が変わるが,その1975年の大阪でのライブがAghartaPangaeaという2枚のアルバムになっている。で,これがまた難解で,聞きはじめてすぐにはヘボいファンクロックのような感じで良さが分からない!そんなとき,ほぼ同じメンバーによる演奏の Dark Magus を聴いたら,こちらはかなりわかりやすく,1975年を理解するきっかけとなった。ツェッペリンやジミヘンよりはるかに高度なことをやっていることが分かれば合格。

この時期の演奏は,曲名の概念があまりなく,すべてが続いているメドレー&即興演奏なのだが,おおまかに8曲にわけてあり1枚目のMoja(Part1&2)とWili(Part1&2)がPangaeaへ,2枚目のTatu(Part1&2)とNne(Part1&2)がAghartaへと進化するような感じになっている。ちなみにMoja〜Nneはスワヒリ語?で1〜4のことらしい。ぱっと聞くとめちゃくちゃテンションの高いジャズロックみたいだが,そのじつ高度なことをやっていて全部はとても理解できず,少しずつ分かっていく楽しみもある。たとえばMoja(Part2)は5拍子の曲なのだが,バスドラのトリックによって,ちょっとヨレた3拍子に聴こえる。しかしよく聴くと5拍子なのだ。それが途中から10拍ひとかたまりの感じ,5/4の4分音符を8分音符とする10/8拍子に変わる。すなわち1小節の長さが倍にのびる。これがコロコロ入れ替わるところに各楽器の即興が入る。絵に描くとこんな感じ↓↓

無題

似たようなリズムの遊びはGet Up With Itの Honky Tonk という曲においてもっと単純なのをやっているし,Pangaeaになると,もっと複雑なことになっている。このへんがじつにアフリカ的なリズムでとてもよい。

あと,このライブでは2人の新人をオーディションしているのだが,そのなかでTatu(Part1)8分19秒ぐらいから,エイゾーローレンスという新人サックス吹きがソロの場を与えられ,明らかに緊張し,うろたえ,ビクビクしている様子が収められている。そのどうしようもなさに同情して,元々の固定メンバーのサックス吹きデイブリーブマンがなんとかフォローしてやる。あるいは,Nne(Part2)では,バンドがおだやかな演奏をしているのでエイゾーくんも安心して気持ち良く吹いていたら,0分48秒ぐらいでいきなりマイルスの指示が入りドラムが突っ走りはじめ,他のメンバーも瞬時に反応し容赦なく突っ込んでくる。それにエイゾーくんは反応できないため,間抜けさが際立ってしまう。そういうところもおもしろく聴ける。ただし,全ての曲は隙間なくつながっているので,ぶつ切りにせずに通して聴かないと,そのへんの展開が分からない。

つうか,イチイチそんなことが分からなくても,単純にすごくかっこいい!とにかくデカイ音で聴くべし!


posted by at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽を聴く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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