
ピアノ+ベース+ドラムのトリオで1961年NYヴィレッジヴァンガードでのライブ録音。さいきん半年でもっとも回数をたくさん聴いているのはこのアルバムだが,それ以前はあまりビルエヴァンスが好きではなかった。マイルスバンドに所属していたときのKind Of Blueでの演奏はとても繊細ですばらしいと思っていたが,本人名義のアルバムをいくつか聴いてみても,繊細というより陰気な感じでピアノの音もこもったような感じに聴こえて,ぜんぜん手が伸びなかった。そんなわけで,このWaltz For Debbyは以前から気になりながらも聴いたことがなかった。しかしそれはオオマチガイだった!とにかく美しい音楽で,何回繰り返して聴いても飽きることがない。一家に一枚あるべきアルバムだと思う。
このアルバムにまつわるいろんな話や演奏にかんしては,超名盤故ウェブ上でもあれこれ書かれているが,あえて他にいえばとても録音がいい。ピアノの音も,ベースの音もドラムの音も,なんというか艶のある感じで美しいし,残響のぐあいもちょうどいい感じ。ライブ録音のためさまざまなノイズが入っていて,それもまた臨場感を出していていい。
音楽にはぜんぜん関係ないが,なにやら地下鉄の音が入っているという情報があり,よく聴いてみるとぼくの装置では6曲中5箇所ぐらい聴きとれた。一番よく聴こえるのは5曲目Some Other Timeのはじまってちょっとのところだが,この地下鉄音は低音が正しく出るスピーカーでないと絶対に聴こえないので,装置のチェックにはいいのではないか?



