

元大本営参謀の壱岐正なる人物が,11年間のシベリア抑留を経て45歳過ぎて商事会社に入社し,なにもわからないところから会社を引っ張る人物にまで上り詰める話。数々の「不毛さ」のなかに,主人公の,一本筋を通そうとする生き方が描かれる。
この本には,瀬島龍三氏と伊藤忠商事という実在のモデルがあり,現在94歳で御存命中の瀬島龍三氏にについては様々な見方があるらしく,今度ヒマがあったらいろいろ調べてみたい興味深い人物である。
で,とりあえずそんなことはどうでもよく,この本はもう何度も読んだのだが,現在のぼくにとって非常に読みたい心境になる本であったため,細々と読みかえしているところなのだ。まだ読んだことのない人は,ノンフィクションものよりもこちらの虚構の世界のほうを先に読むことをお勧めする。




「大地の子」は人生最高だった