さいきんはデジタルアンプというものがあって,ぼくも完全に理解しているわけではないので詳しくは書かないが,ようするに技術革新があり,コンパクトで満足のいく音質のパワーアンプが世に出回りはじめた。従来のアンプの世界では,いい音のするパワーアンプはエネルギー効率が悪く,非常に大掛かりな仕組みで膨大に電力を食いつつ大量の熱を発しつつ,音を出していたわけである。ところがデジタルアンプは効率が85%もあり,ほとんど熱を発さず,電源もスイッチング電源でよく,非常にコンパクトでなおかついい音がでる,というわけらしい。なんでも1〜2万円ぐらいのアンプが,目隠しテストで何百万円のアンプに勝ったとかなんとかいうことらしい。パーツセットを買ってきて自作すればもっと安くできる。
で,このあいだ山を下った際の目的のひとつはこの関係の買い出しであり,秋葉原で買ってきてその日の晩にチャチャととりあえず組み立てたのであった。ICのピッチが昔より狭くて,ハンダ付けが下手クソになっておりコテも大きくちょっと苦労したが,人が設計したものを組み立てるだけなので基本的にはだれでも完成できる。


とにかく熱も出ないので仮組でテキトウにしていても安全。でかいコンデンサがバカみたいに安かったのでそれもつけ足しておいた。いずれプリアンプを作るから,現時点では暫定的にPC上のMP3ファイルをオーディオインターフェイスで音量調節をして聴いている状態であるが→→→→これはちょっとびっくりの高音質である!左右のセパレーションもよく定位がよくなったし,ノイズもない。高い音も低い音も細かいところまでしっかり出ている。ちょっと奥行きのない感じもしないでもないが,プリアンプを繋げばよくなると思う。CD時代でもプリアンプは必要だ。ひさしぶりにオタクぶりを発揮してしまったが,1万円もかかってなくてこの結果にはちょっと感動してしまった。聴きたい人はつくばの我が家へどうぞ。
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