筋肉痛はすぐになくなって、レースの疲れというよりも風邪っぽいだるさが続いている。レースは目標の40分に対して48分もかかってしまったが、当日は一生懸命がんばったので問題はそれまでの練習の持っていき方、当日のコンディションの作り方にある。風邪の影響によるマイナスタイムは体感からするとせいぜいキロ5秒、後半余計に落ちたとしても、トータルで3〜4分程度、ベストコンディションで臨んでいても45分切るかどうか程度だったと思われる。どのへんまで調子が上がってきているかというのはレース前に練習している段階でわかることなので、レース前の予測通りだ。そこで、調子が上がらなかった残り165/160の3%分が問題。3%程度だったら、さじ加減ひとつでぜんぜん変わってくる。
今回は、毎回練習で1時間程度しか走っていない状態から6週間での準備ということだったので、ちょっと焦ってしまったのがよくなかった。持久力を積み上げるのはひと月で適応してうまくいったけど、走る基本スピードが上がらなかったことが問題。焦ってポイント練習が多すぎて、いちばん調子の上がるおいしいところをはずしてしまった。今回の場合はもう少しポイント練習を減らして、一回一回で得られる練習効果をしっかりすくい上げればもう少し調子が上がったように思う。これは「そのときどきの自分の器」によって最適な量が変わるから難しい。もう少したくさん練習できている時期であればこのぐらいの量のポイント練習は受け入れ可能だったはずだ。そのへんとも関連して、練習量全体は6週間で約360キロ、これはもう少し多めにできればよかった。というより、「走る」以外に「チャリを漕ぐ」を交えて、心臓を動かしている時間をもう少し長めにとれればそれでもよかった。
風邪気味になってしまったことについても、アキレス腱〜ヒラメ筋のあたりを痛めてしばらく練習を抜いたのがレース3〜2週間前で、それがやや回復したレース2〜1週間前の時期に調子の波を細かく潰しすぎたことが主な原因だと思う。もっとゆったり構えるべきだった。人にコーチするのであれば間違いなくそう言っていたはずで、自分のことになるとうまくコントロールできていない。
ということで、節目節目で自分自身の調子の測定を正確にすることが一番重要で、それに応じて日常生活と折り合いをつけてうまく練習スケジュールを微調整しないと、短期間でコンディションを高めるのは難しい。
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自分からすると、とてつもなくいろいろ研究されているギンさんでも、うまくもっていけなかったりするんですね。
いつも自分が考えても見なかったことを書かれているので、毎度勉強させてもらっています。
自分はまだ目標とする練習をするための練習みたいなことしかできませんが、調子とか予測タイムとかが、今のアバウトな感覚のようなものではなく、確信に近い形に変えられるようになりたいものです。