2005年12月08日

ランの数値について2

風邪で間が空いたが,前回はこちら。ようするに高い数値が出れば走る能力は高いわけであるが,そのなかでいくつか注意点がある。順不同で並べてみると,,,

・距離が正確でなければいけない/距離が正確な場所を走るときに計測しなければならない。例えば10キロでも10.3キロでもどうでもいいように思うが,これはキロ3分とキロ3分5秒の違いであり,フルマラソンで2時間8分と2時間12分の違いである。この両者が同じ人だった場合,調子の違いは天と地ほどの差があるのではなかろうか?

・この数値は自分の中で調子や伸びを把握するためには使えるが,人との比較には使えないということ。ぼくの心拍数は’最低38−最大188’だが,ぼくと同じラン能力を持った人でも,’最低50−最大200’のような高回転型の心臓の人なら低い数値となる。心臓の動きかた(心拍数の上がりかた)には個人差があるので,当たり前のことだ。

・短い距離の場合は高めの数字が出るし,長い距離の場合は低めの数字が出る。そのため,調子や伸びをはかる指標としては,いつも同じコース条件を用いるほうがよい。これは,図のように’心拍数の借金分’だけ実際の走行負荷よりも少ない心拍データを取っていることになるため,短い距離ではその分の影響が相対的に大きくなるからである。レースなどでは酸素負債も絡んでくるため,より高めの数値となる。

おつり.JPG

・同じように,ペースの上げ下げが多いインターバル,ATよりも高い強度,等で走ったときには数値はあてにならず,取る意味はない。アップダウンがあるのも同じことなので考慮する。

・気温が高いときは,低めの数値が出る。気温の高いときは,体表の温度を下げるために皮膚血流量が増大する&発汗量の増加により,中心血液量が低下し一回拍出量が減少する。そのため,同じ強度で走っていても気温の低いときより心拍数が増加するからである。よって,冬に記録した数値よりも夏の数値が低くなる場合に,調子を落としているとはかぎらない。これはしばらく数値を取り続けていれば傾向がわかる。同じく,トレッドミルでは自分の周囲の空気が動かないことで体感温度が異常に高くなるため,数値はあてにならない。ややデータが古いが季節変化の例↓↓

心拍数値.jpg

・フルマラソンやアイアンマンや100キロマラソンのような長いレースの場合は筋持久力の問題があるため,数値が高くなったからといってレースで走れるとは限らない。

・体重が重い場合は数値は低くなる。これは当たり前のことだが,オフのはじめごろに仕上がりがいい場合,脂肪が落としきれていないが心臓能力はかなり向上していて,それが数値に反映されていないことがある。だから’ラン能力’でなく’心臓単独の能力’を判断するには体重をかけたもので判断すればよい。VO2maxの’体重で割ったもの’と’絶対値’と同じことだ。バイクの能力もこちらの’体重をかけたもの’で反映されるが,バイクの能力チェック法はまた次の機会に。

なんでこんな細かいことをやるかという話は次回。


posted by at 20:42| 広島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | トレーニング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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