先月の半ばぐらいから3000m級の山に行きたくなり計画していて、10/31に素人登山としては本当にギリギリ最後のタイミングで行ってきた。
6時半スタート広河原登山口より北岳↓↓

3時間ちょっとで北岳山頂↓↓標高3193mは日本で二番目の高さだそうだ。

北アルプス方面は左から穂高連峰、槍ヶ岳、真ん中へんに野口五郎岳や常念岳、右の方に立山や劔岳が雪をかぶっている↓↓

仙丈ヶ岳の後ろに乗鞍岳↓↓

御嶽山↓↓

甲斐駒はピンぼけ、富士山は逆光でうまく撮れなかった。
尾根を下り間ノ岳方面を望む↓↓新雪だったので滑りにくかったが、下りは念のためスパイクアイゼンを履いた。

ところで今回歩いたコースはこちら↓↓行動時間は8時間ぐらい16キロ弱。

じつはこの日、登りはじめると非常に体調が悪いことに気づいた。自分は低圧下において血中酸素濃度が下がりにくく高地耐性が相当高いのだが、今回は標高2000mすぎから足元がしっかりせず着地のバランスが悪くて不安定で、標高3000m付近では頭痛と酸欠感でかなりペースが落ちてしまった。相方はまったく問題なく元気だったが、11時の時点で手ごろな小ピークでゆっくり休憩し、予定していたコースを断念して早めに撤退することにした。
小ピークから富士山↓↓

下りてきた方向を振り返る↓↓赤い印のあたりは相当雪が深く滑落の危険性が高そうだったのでかなり慎重を要した。

頭は痛いしちょっとした登り返しでもキツくて、以前3500m付近でオールアウトまで走らされたときやハワイの4000mでダッシュしまくったときよりもしんどい感じだった。下りは標準コースタイムほど遅くはないが相当スローペースにならざるを得なかった。
帰路の鳳凰三山方面↓↓

なんとか時間の余裕を残して15時半に下山、山頂付近は雲が出てきた↓↓

山は完全に素人なので、今回はかなり慎重に計画した。毎日ライブカメラや山小屋の状況を注意していて、天候や積雪の状態が少しでも悪ければ他の山に行くことにしていた。装備は、万が一突発的なことが起こって上で一晩過ごす羽目になっても耐えられるようなもの(あまりお金をかけないように)、道迷い対策は万全に、後のことを考えて走れるところでも走らないように、あとは滑落に注意して、本格的なアイゼンが必要な状況だったら撤退、ということにしていた。その上で我々トライスリートの場合、標準コースタイムの倍程度のスピードであればまったく無理なく行動できるので、装備の重量配分を工夫して体力差を吸収して、当初の計画は北岳〜間ノ岳〜農鳥岳と3000m付近を縦走して16時過ぎに奈良田へ下る24キロのコースを設定していた↓↓

で、ラッキーなことに決行日は10月後半がずっと好天に恵まれて翌日から天候が崩れる最後の日になった。縦走コースなので出発は奈良田に車を置いて広河原までバスで移動するが、万が一縦走せずに引き返して広河原に下った場合には奈良田に帰るバスが16時発なので、撤退判断する場合には早めにしないとまずい。今回は体調不良でまさにこの状況になってしまったが、よくばって間ノ岳(ここは日本で4番目の高さらしい)までの折り返しにしていたらとても間に合わなかったはずなので、余裕を持って引き返して本当に良かった。
下山後は吐き気と頭痛がひどくて晩飯も食えず、風呂だけ入って寝た。真夜中に腹が減って目が覚めたときには吐き気と頭痛はおさまっていたので、なんとか助かった。山登りするときは体調に注意しましょう。